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大耳小耳

2007年2月13日付け

 中国系社会が開催した春節の祭りには、十台近いテレビカメラが用意され、その様子を捉えた。前日の金曜日には、宣伝用に龍の舞の収録が行われていたという。東洋祭りではこれほどのカメラはなかったような…。日系社会について研究している根川幸男ブラジリア大学教授は「広報の差だろうね」と盛り上がる開会式を見ていた。
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 先日、日伯友好病院と心臓外科分野での人材育成・技術協力をすすめるため来伯していた金沢大学病院の新井医師によれば、心臓外科の最先端の医療ロボットは言い値でも二億円前後の買い物になるとか。将来、友好病院がそんなロボットを導入すれば、アインシュタイン病院にひけをとらない設備をそろえることになる。とはいえ、せっかくそんな高価なものを導入しても医師が十分にロボットを使えないようでは「宝の持ち腐れ」。今回の協力提携でお金では買えない優秀な医師が育って欲しいというのが、関係者の本音か。
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 二〇〇三年までサンパウロ総領事をつとめた赤阪清隆OECD(経済協力開発機構)事務次長(58)がこのほど、国連の潘基文(バン・キムン)事務総長から広報局長(事務次長)に指名された。国連事務次長は、国連事務総長、副事務総長に次ぐ幹部。日本人が就任するのは七人目だという。

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