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■ひとマチ点描■リベルダーデはファンタジー

2007年3月14日付け

 写真家のマルシオ・スカヴォーネさん(54、サンパウロ州出身)は現在、ファインダーを通し、リベルダーデを見つめ続ける毎日を送っている。百周年を迎える来年、写真集の出版を目指す。
 撮影を始めて3週間。居酒屋、鮮魚店、日系レストランなどを回った。そのなかでも早朝、リベルダーデ広場で行われているラジオ体操が一番強烈に印象に残ったという。
 「モッカやビッシーガはもうイタリア人街としては終わった街。リベルダーデは、大きな家のように残っていくと思う」。
 スカヴォーネさんの父、ルーベンスさんは、リベルダーデについて書いた本を残しているという。現在シャッターを押すスカヴォーネさん。そして、日本食が大好きな息子たち。リベルダーデはすでにファミリーの歴史の一部ともなっている。
 「確かに70年代とは違う。けど、ここが栄え続けているのは、中心に日本人のスピリットがあるのでは」とスカヴォーネさんは見る。そして、それを撮っていきたい、とも。
 出版されれば、おそらく初めてとなる非日系ブラジル人写真家によるリベルダーデ写真集。その撮影期間は約6カ月。
 「朝のカフェもここで飲んでるんだ。時間をかけ、人との関係を作り、リベルダーデの〃今〃を一本釣りしていきたい」。そう言って、スカヴォーネさんは表情を引き締めた。(剛)

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