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文協図書館に新刊二百冊=日本の経営者が図書寄贈

2007年3月15日付け

 日本の株式会社「ヒラク」(加藤拓<ひらく>社長)から、日本文化福祉協会(上原幸啓会長)図書館へ送られた書籍の寄贈式が一日、同図書館内で行われ、ブラジル兵庫県人会(尾西貞夫会長)が仲介する形で約二百冊が寄贈された。
 文協では、十二、十三年前から東大阪ロータリークラブや湯河原南ロータリークラブから寄贈が来た図書や古着だが、ここ数年は途絶えていた。
 この度の図書寄贈は、リベルダーデロータリークラブ国際部長でもある尾西会長が以前から、ロータリー会員、加藤社長に「財政難の文協図書館に支援するために日本で古本を集めてくれませんか」と呼びかけていたのが実現した形となったもの。
 「どうせ謹呈させてもらうなら、内容の深いものの方が、いずれ気持ちが通じ喜んでもらえるのでは」との加藤社長の考えにより、思想家の安岡正篤著者に関連した本や古典の入門書の新刊、約二百冊が寄贈された。
 『生きよう今日も喜んで』『世代を結ぶ心のふれあい』『山はむらさき』『古典を活学する』などの重複する図書が多いため、同図書館では、地方の文協にも分配することも視野に入れているそうだ。
 宮城滋図書委員長は、「図書館は、新刊書の購入は不可能な状態にあり、今回の図書寄贈は感謝感激です」と話し、「ぜひ図書館を御利用ください」と利用を呼びかけている。

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