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県連日本祭、ついに開催=初日から行列で大盛況!=こだわりの郷土料理に舌鼓

初日からほとんどのテーブルが埋まる大盛況だった

初日からほとんどのテーブルが埋まる大盛況だった

 「ブラジル日本移民110周年」をテーマにしたブラジル日本都道府県人会(山田康夫会長)主催の「第21回日本祭り」が20日、ついに始まった。今年は3日間で、例年より大目の約20万人の来場を見込んでおり、初日から開場を心待ちにした人が大行列をなした。各県人会が特色ある郷土料理を提供する中、一部ではガスが出ないトラブルに見舞われた。

 日本祭り20周年だった昨年より、今年は会場面積を拡大。入り口から中へ進むとまず5千人収容の110周年式典会場があり、その横には式典会場と同じ位の大面積の池崎商会の巨大ブースが設置されている。化粧品など美用品関係の商品がずらっと並び、女性来場者が目を輝かせていた。
 目抜き通りの「アベニーダ・ジャポン」の両脇にはトヨタ、ホンダに始まる企業ブースが並ぶ。たくさんの展示車や、「キリン一番」ブースの大きな鳥居と楼閣が豪勢な雰囲気で目を引いた。
 「アベニーダ・ジャポン」を奥まで進むと日本祭りの代名詞「郷土食コーナー」が現れる。今年は54団体が出店し、特色溢れる郷土料理を提供。普段は食べられない日本の味が目白押しだ。
 高知県人会は「かつおのたたき」(25レアル)、「鯛蒸し」(60レアル)などの魚料理を提供。たたきは表面をあぶった良い焼き加減で、ねぎとにんにくの風味が食欲をそそる。15切れほど入っていて味も価格も大満足だ。
 和歌山県人会の「お好み焼き」(25レ)は例年通りの人気で、昼時には50人以上が並んでいた。姉妹で訪れたモリモト・ミチエさん(68、二世)とユリカ(58、二世)は「ソースとマヨネーズの味がおいしい。野菜たっぷりでヘルシーね」と笑顔で味わっていた。
 大分県人会は郷土料理「鶏飯」(13レ)と「団子汁」(13レ)で勝負。「鶏飯」は鶏の皮をいためて出した油で鶏肉、ニンジン、ゴボウなどの材料を炒め、炊いたご飯とにんにくと一緒に追い炊きするというこだわりの一品。漬物付き。「鶏飯」と「団子汁」のセット(22レ)もお得。
 岩手県人会は出汁にこだわった「わかめうどん」(20レ)が一押し。昆布、しいたけ、煮干、鰹節で煮、醤油や砂糖で味付けした。深い味わいは10年以上に渡って研究を続けた賜物。名物「盛岡そば」(20レ)も提供している。
 軽食には埼玉県人会の手作り「カレーパン」(2個、15レ)が打ってつけ。日本からUSPに留学中の幸島柚里(こうしまゆり)さん(22)は「皮がもちもちで面白い食感。ひき肉と野菜がたっぷり入っていて、とってもおいしい」と満足そうにほうばった。
 山梨県人会の「いちご大福」(6個、25レアル)は、苺の酸味がさわやかで食後にぴったり。30人体制で作っていて、いつも出来立てが味わえる。鹿児島県人会の「かるかん饅頭」(6個、15レ)や「シュークリーム」(バニラ8レ、抹茶9レ)などもあり、デザートに何を食べるかが悩みどころだ。

ガスのトラブルで当初、火が使えない県人会も

 正午に開場したもののガスが供給されないトラブルが発生。「喜多方ラーメン」の福島県人会は午後1時50分になってようやく火が使えるようになった。同県人会の渡辺三男さん(71、福島県)は「県人会にとって日本祭りが一年で一番の収入源。こんなことでは困る」と嘆いた。
 原因はガスの供給方法が変わったのに、それに適応した調理器具への接続部品が無かったこと。山田会長は「変わることは事前に各県人会に伝えたが説明が十分でなかった」と釈明する。業者が順次対応し午後2時で9割のブースが使えるようになったが、昼食のピークタイムに販売できない県人会が出てしまった。
 愛知県人会もそのうちのひとつで、名物「味噌串かつ」を提供できず来客に事情を説明していた。同県人会の小林平八さん(67)は「ブラジルはいつもこう。遅くても昨日までに確認が終わってなくてはいけないのに」とため息混じりに話した。


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 日本祭りは初日から多くの来場者で賑わったが、とりわけ和かだったのが会場に入って左に行きホンダと援協のブースの間を進むとある「高齢者広場」。ゲートボール場が設営されていて、中では3人の高齢者が周りの賑わいそっちのけで、のんびりと楽しんでいた。同広場では他にも将棋や碁を楽しめたり、高齢者は無料でマッサージを受けられたりする。無料マッサージを提供する森山道場の森山雅和師範は「お灸もできますよ!」と呼びかけていた。

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