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大耳小耳

2007年3月15日付け

 こういう話は回りが早い。最近オープンした日本食レストランで帰国する人の送別会を開いた某大手日系進出企業関係者の話。約十人で食事を開始、入れ替わり立ち代り知人や友人があいさつに訪れ、楽しい時間を過ごした。では、そろそろ、ということになったのだが、何と勘定は三千レアル。仰天した出席者らが「いくらなんでも高過ぎるのでは…」というと、店側は千レアルをデスコント。会計にうるさいブラジル人相手にこんなことはしないだろう。客商売は水物。帰国する人は一人だというのに…。
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 来年は日仏交流百五十周年でもある。あちらには、九七年にパリ日本文化会館が約二十億円の建築費をかけて完成された。国際交流基金が海外十八カ国に保有する活動拠点中、最大のものだ。あちらに移民はいないが、日本は交流したいらしい。先日、同百五十周年ロゴマークの募集が開始された。さて、伯仏どっちの交流年の方が、日本では注目されるだろうか。
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 基金が主催した「食を巡る移民史」の講義終了間際、ブラジルで食べられている日本食はあくまでも「日本料理を起源としたブラジル料理だ」と森教授。昨年日本の農林水産省では、海外にある日本食レストランへの認証制度が検討される声もあった。同制度が導入されれば、ブラジルにある大半のレストランは認証されないかも…と話題にする場面も。

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