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 俳誌『朝蔭』475号が5月に刊行された。《秋びより令和となりて身を正す》(城良子)。5月は日本なら春だが、ブラジルは秋。令和の始まりを季節感で詠んでいる。《畑打って六人の子を大学に》(山本かおり)からは、高浜虚子が愛弟子の佐藤念腹の渡伯に際して贈った餞別句《畑打って俳諧国を拓くべし》を思い出す。畑仕事で6人を大学にやる苦労も、「国を拓く」に負けないぐらいの大変なもの。《母の日や渡伯二年目の遺影》(杉本絃一)。移住2年目に亡くなった母の遺影は、今の自分よりも遥かに若々しい。そんな深い感慨が行間から漂う作品。《市(いち)に柿誰はばからぬ和語会話》(遠藤永観)からは、ブラジル移民の人生への誇りが漂う。フェイラで売られる柿の大半は日本人が生産者、農業への貢献は誰もが認めるところ。正々堂々と日本語をしゃべる気持ちが湧くのは当然?!

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