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ニッケイ新聞 2010年9月17日付け

 バンデイランテス病院の新病棟の通路は、蘭などの花の写真の額で飾られ、まるでホテルのような雰囲気が漂っている。各階のエレベータ前にある看護婦詰め所(ナースセンター)もホテルの受付のような上品な照明。旧コレジオの壁の上部には鳩よけの電線が張られ、フンよけ対策もばっちり。医師用の休憩室には、身体を包み込むような立派なソファーに加え、コーヒー機器、大型液晶TV、インターネット設備などがある。ちょっとしたリベルダーデの新名所か。
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 東京農大の一行に同行して来聖した同大の牧恒 雄教授は福岡県出身。県職員だった父親が1955年に120人の移民を引率してブラジルへ来たという。牧教授は農業工学科卒で移住者との関わりはそれほど深くないが、そうした縁から今回サンパウロを訪問。福岡県人会を訪れ、父親が保管していた移民の写真や資料などを寄贈したそうだ。
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 大手映画会社の配給によらない低予算で製作された作品を紹介する映画祭『INDE・10』がサンパウロ市のシネセスキ(Rua Augusta, 2075, Cerqueira Cesar)で16~30日まで開催されている。今年10回目。国際 交流基金が協力し、今年も日本映画が上映される。Ⅴシネマで多くの作品を世に出し、役所広司主演の「CURE」で名声を得た黒沢清監督の作品約20本を上映。時間や内容などしくは、サイト(www.indiefestival.com.br)、もしくは電 話(11・3087・0500)まで。

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