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東洋街の伝統行事=花まつり始まる

2007年4月10日付け

 お釈迦様の誕生を祝う仏教行事、第四十一回リベルダーデ花まつりが九日午前十時過ぎ、サンパウロ市リベルダーデ広場ではじまった。
 広場で行なわれた入仏式にはブラジル仏教連合会、釈尊讃仰会、ブラジル仏教婦人連盟、リベルダーデ商工会から代表者が出席。
 釈尊讃仰会会長の斎藤正行さんは「昔、戦争で奪われた尊い命が消え、二度と戦争の起きないようにと、お釈迦様に願ってお参りしていただきたい」と開会のあいさつを述べた。
 来賓あいさつに続き、潅仏法要。来賓がお釈迦像に甘茶をそそぎ、手を合わせた。続いて一般の参列者にも甘茶がそそがれ、味を楽しんでいた。
 タトゥアペ在住の菅原華洋さん(72)は「毎年来ようと思っていたが来られなかった。今回、初めてお参りができて良かった。日本でも花まつりをお参りしたので、ブラジルでもお参りできると聞き、来ようと思った」と満足した顔で話した。
 まつりは十四日まで開催。期間中は午前十時から午後四時まで甘茶接待がある。
 十四日午前十時からは広場で音楽法要を行った後、十一時に「おねり」が出発。象の模型の背中に誕生仏をのせ、各派の稚児や僧侶、門徒らがリベルダーデ通りの東洋文化会館まで行進する。

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