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日系社会が洪水被害を支援=ボリビア=サンファン日ボ協会が救援品送る

2007年4月17日付け

 水害支援に日系社会が一役――。ボリビアのサンフアンで今年一月末に発生、大きな被害をもたらしている洪水被害に地元日系社会からも見舞いが送られている。
 サンフアン日ボ協会(ABJ)発行の機関紙「ABJ通信」三月号によれば、サンフアン市北方地区への援助として見舞いの品を呼びかけたところ、会員七十八世帯が協力。食料、衣類などの救援品が集まったという。
 同国の洪水被害は、今年一月下旬からの大雨による河川の氾濫、川津波などにより国内六県に拡大。日本政府も総額二十万ドル(約二千二百万円)に上る緊急無償資金協力を表明している。
 サンフアン、オキナワ移住地など日系移住者の多い同国中部のサンタクルス県でも、サンフアン市郊外で家屋水没や道路寸断など大きな被害をこうむったようだ。同地の日系青年たちもボランティアでボートによる被災者救済活動に携わった。
 サンフアン市の日ボ協会では、会員に見舞いの品を呼びかけ。これに七十八世帯が賛同し、米(三十五キロ)やマカロニ(百四十三キロ)、砂糖(二十キロ)、塩(二十四キロ)などの食料品のほか、シーツや毛布、現金四千六百七十ボリビアーノス(約三万七千円)などが寄せられた。同協会の連合会婦人部が募った古着は三千二百点に上ったという。
 これらの支援物資は二月十九日、二十七日の二回に分けて、被災地区の担当者や被災者らに渡された。

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