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3陣営がシャッパ提出=10日間の選挙戦幕開け=決選投票の可能性高まる=文協選挙

2007年4月19日付け

 三つ巴の戦いへ――。コロニアの耳目を集めてきたブラジル日本文化福祉協会理事会選挙のシャッパが出揃った。GAS(現執行部)は、トップ探しに頭を悩ませた挙句、上原現会長の三期目続投の保守路線を守った。「しんせいきのかい」は、高木ラウル氏を担ぎ、対日本関係を重視、戦後移民を多く登用した。第三のシャッパに、小川彰夫氏が名乗りを上げたことにより、過半数割れによる決選投票の可能性もでてきた。定款によれば、決選投票は三十日以内に行われるが、新しいシャッパの提出の可否は明記されておらず、評議員会の判断に委ねられることになるようだ。評議員会長に立候補することで、ようやく表舞台に姿を現した渡部和夫氏はニッケイ新聞の取材に、「個人的には、コロニアのために統一シャッパを作るチャンスを残しておきたい」と最後の大同団結に期待を繋げたい考えだ。百六人の評議員による投票は、今月二十八日の第一回評議員選挙で行われる。これから十日間、各派評議員の切り崩しを含め、熾烈な選挙活動が展開される見込みだ。

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