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JICA=緒方理事長が来聖=日系6団体代表と懇談

2007年4月22日付け

 来伯中の緒方貞子国際協力機構(JICA)理事長が二十二日午後七時から九時までサンパウロ市内の中華レストランで日系団体代表者と懇談した。文協、援協、県連、商工会議所、アリアンサ、日本語センターの代表が出席。西林万寿夫在聖総領事ほか、同機構現地事務所代表が同席した。
 上原幸啓文協会長が日系社会や来年の百周年について紹介したほか、谷広海・日語セ理事長は、日本語教師の本邦研修事業が見直しの対象となっていることについて説明。事業継続などを求める約三千四百人分の署名、嘆願書を手渡した。
 松尾治・県連会長は、縮小傾向が進む県費留学・研修制度に関し「若い人たちの交流を考える上で留学研修制度は一番の効果がある」と、制度継続への理解を求めた。さらに、百周年事業の一つ、百周年記念誌、映像記録などの事業に対する協力も要請した。
 松尾会長によれば、理事長は、それぞれの要請に対しできるだけ皆と話し合い期待に添えるようにしたいと返答したという。谷理事長も「非常にきさくな人だった。署名してくれた人が満足する形で渡せたと思う」と振り返った。
 緒方理事長は同日午後、イビラプエラ公園の開拓先没者慰霊碑を訪れ、二十三日ブラジリアに向かった。

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