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バイアーノも一緒に盆踊り(公式サイトより)
バイアーノも一緒に盆踊り(公式サイトより)

サルバドール=拡大の一途辿る日本祭り=大半の来場者は地元ブラジル人=現地風の塩漬け肉天ぷらも

 バイア州都サルバドールで先月30、31日、サルバドール日伯文化協会(水島ロベルト会長)主催による「第8回日本祭り」「第23回盆踊り大会」がパルケ・デ・エスポジソンイス会場で開催された。バイアーノの日本文化への関心は高く、地域の日系家族400をはるかに上回る約3万5千人の来場があった。
 今年のテーマは「太鼓」。同文協傘下の和太鼓グループ「和同」やジュアゼイロ太鼓、ロンドリーナの一心太鼓、サンパウロ市の琉球國祭り太鼓の4グループが馳せ参じ、迫力の演技で会場を盛り上げた。
 23年前、同文協が土曜日の夜に始めた盆踊りに地域住民が加わり始めた。日本移民百周年を翌年に控えた07年、様々な文化的催しを加えて2日間の「日本祭り」として実施。今では市の公式行事となっている。現在は入場料16レアル(前売り8レ)をとっているが、年々規模が拡大しているという。
 水島会長は「バイアーノは日本文化が大好き。参加者の95%は非日系で、毎年10%ずつ人数も増えている。とりわけ関心が高いのは日本食。今年はより広い会場に移して食やレジャー、バザーなど各部門の配置がうまくいったので、今後もプログラムをさらに多様化させ、祭りを改良していきたい」と話した。
 全伯各地から150人以上のアーティストが集まり、踊りや歌、武術など様々な演目を披露、コスプレ大会やミス日系も開催された。サンパウロ市からは手品師の岩崎エジソン&ケヴィンコンビ、9歳の日系歌手リュー・ジャクソン君も初出演し、注目を集めた。料理教室、生け花、瞑想、折り紙などワークショップも開かれた。
 食のコーナーでは焼きそば、餃子、ホットロール、寿司など定番日本食のほか、同市のレストラン「スカイ・ジュリア」のシェフが日本料理風にアレンジした「カルネ・デ・ソル(塩漬け肉)天ぷら」「魚のタピオカ粉揚げ」なども提供され、関心を集めた。
 初日の式典には在レシフェ領事事務所の関口ひとみ所長、川崎重工現地法人の渡辺健司社長、NIPLAN建設の西村パウロ社長ら多くの来賓が出席した。

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