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大耳小耳

2007年4月28日付け

 日本の小説家で一番好きなのは、在日韓国人作家の柳美里、と話すゼリデス・マリア・リヴァスさん。準二世文学を研究家だけあって、納得の好み。「興味のあるものが多すぎて、研究に集中できない」ことを理由に、住居はあえてリベルダーデを避けたそうだが、週に一度は文協ビルにある裏千家でお茶の点前も行う大の親日家。リヴァスさんによれば、準二世という言い方はアメリカにはなく、準二世=ブラジル日系子供移民を指すのだそう。
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 この日曜、二十二日は何の日だったか? ポルトガル人のペドロ・アルバレス・カブラウがポルト・セグーロに上陸した〃ブラジル発見〃の日だ。この日は連邦条例で四十年前から「ポルトガル系ブラジル共同体の日」に制定されていたが、今年三月ようやくサンパウロ市議会は、来年から同日を「ポルトガル移民の日」にすることに決め、市公式カレンダーに組み入れた。日本移民の日はだいぶ前から入っていたが、元宗主国のポルトガル移民の制定は意外と遅かったか。

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