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交流協会=復活に向け一歩=ブラジル起点に再編へ=来年は20人を日本から=今月末に特別派遣が到着

2007年5月4日付け

 「次世代ニッパク」ついに始動へ――。二〇〇六年に二十五周年を祝いつつも、惜しまれながら一旦活動を停止した交流協会が、いよいよ復活へ向け一歩を踏み出した。今回からはブラジル日本交流協会(本部=サンパウロ市)が主軸となって、今月二十七日には「特別派遣」一人を日本から迎え入れ、百周年となる来年からは約二十人規模の本格的な体制にする準備が進められている。一昨年の新規派遣の募集中止発表時には、関係者から心配する声があがっていたが、ついに新体制を組み直し次の二十五年に向けて動き出した。
 再開に関する企画書には、「『ヒト』『モノ』『カネ』、すべての資源が不足している状態でありますが、とにかく始めねばならない」との強い意気込みが記されている。
 両国百年の計には「人を植え」日伯の架け橋的人材を育てる――とのスローガンをかかげ、一九八一年から日本ブラジル交流協会(本部=東京都)が、日本の若者をブラジルの大地に植え続けてきた四半世紀だった。派遣した研修生は七百四十八人にものぼるが、昨年から派遣を一時停止していた。
 以前の研修運営の主体であり、日本から送り出していた日本ブラジル交流協会は昨年、平河町の事務所をたたんだが、組織は続いている。
 今回からは、ブラジル側のブラジル日本交流協会(一九九一年発足)が運営主体となって体制を立て直している。
 新体制は山内淳会長、二宮正人副会長、神戸保理事、秀島マルセーロ理事らが執行部となり、地方理事や地方代表、日伯両側の運営委員が協力して取り組む。
 「日伯の若者交流を促進、奨励」「両国の関係緊密化に貢献できる人材を育成する」などの、旧体制時代からの基本理念に大きな変更はない。
 今月二十七日には、本格派遣のための準備の一環として「特別派遣」一人が到着し、来年三月までの約八カ月の予定で研修する。
 近日中に、以前の研修先企業など関係者への、再開を説明する書面を郵送し、九月ごろには来年からの本招請の募集を始める見通し。順調にいけば、〇八年四月からは約二十人がブラジル研修を始める予定だ。
 ブラジル側運営委員、仁尾帯刀さん(同協会十六期OB)によれば、「以前、受け入れてくれていた企業などから、ぜひまたとのお誘いもいただいていており、本当にありがたいです」と説明する。
 山内会長も「みんなの努力のおかげで復活の第一歩を踏み出せた」と語り、来年の本格再開に向けて抱負をのべた。
 同協会OBには現役の新聞記者の南米特派員、駐在員、外交官などをはじめ、多くが日伯の架け橋となって活躍している。長年受け入れをしてきたサンパウロ市内の企業関係者も、「百周年を機会にさらにパワーアップした姿を見せてほしい」とエールを送っている。

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