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■ひとマチ点描■なんとなく、弓場論

11月18日(木)

 第1アリアンサ移住地80周年式典の祝辞で、パレスチナ人比較文学者エドワード・サイードの思想まで持ち出した田中康夫長野県知事。弓場バレエ公演を鑑賞後の感想もまた、並みの知事ではありえない衒学的(?)な内容だった。
 シェーカー教団、ウィリアム・モリス、ドゴン族、賀川豊彦らの名を挙げ、即席「なんとなく、ユバ論」。弓場農場から連想する古今の英知を披露した。
 「弓場に来て感じたのはアメリカのシェーカー。家具の制作で有名ですね。あのウィリアム・モリスのような作品です」。「マリ共和国の断崖地で暮らすドゴン族では、収穫の言葉と祭りの言葉が一緒といいます。なぜか。どちらも人間的な喜びだから」「(創立者の)弓場勇は、同じ神戸出身のキリスト教徒で、革新的な社会活動を行なった賀川豊彦と重なります」
 注釈の欲しい固有名詞が目立つ点は、カタログ小説と称された例の出世作をほうふつさせた。まぁ、知的雰囲気は十分。〃文化移住地〃アリアンサでの反応は――上々だった。 (大)

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