ホーム | 日系社会ニュース | 百周年=6度目の地域リーダー交流=11県から20人参加して

百周年=6度目の地域リーダー交流=11県から20人参加して

ニッケイ新聞 2008年7月17日付け

 ブラジルと日本の交流促進を目指す「二十一世紀の日伯地域リーダー交流事業」が十八日から、百周年記念事業の一環としてブラジルで実施される。一九九〇年から続く同事業。今回は日本の十一県から二十人が来伯し、各地で交流事業に参加する。日本側訪問団の来伯に先立ち、ふるさと創生協会の菊地義治副会長、平山イナシオ秀夫副会長、吉村幸之会計が本紙を訪れた。
 ふるさと創生事業は九〇年に竹下登総理大臣(当時)が、二百五十人を訪日させたことに始まり、九六年に百人、日本移民九十周年の九八年に五十六人がそれぞれ訪日した。
 一方日本からは、日伯修好百周年の九五年に百人、日本移民九十五周年及び戦後移住五十周年の〇三年に五十人が来伯し、今回が三回目となる。
 九八年からは参加者が往復費用を負担し、滞在費用は、滞在側が負担している。
 ブラジルから同事業で訪日している人たちの中には、現在県人会や日系団体の会長などをはじめ、日系社会で活躍している人も多い。
 百周年事業の一つとして実施される今年は、ふるさと創生協会、ブラジル日本文化福祉協会、ブラジル日本都道府県人会連合会、ブラジル日本移民百周年記念協会が共催する。
 一行は十八日に着聖後、サンパウロやブラジリア、リオデジャネイロに滞在し、各地で交流を深めていく。滞在中は、フェスティバル・ド・ジャポンの見学や、各県人会の会員宅でホームスティなども行なう予定。一行は二十五日に離伯する。
 菊地副会長は「両国の交流の輪を広げる重要な事業」と位置付け、「優秀な人たちが来伯したり、訪日したりしているので、両国の将来にとって大きな財産になるはず」と同事業の意義を語った。

image_print