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コラム 樹海

2007年5月31日付け

 来年の百周年を超えて伯国に残る日本文化とは一体何だろう。先日、県連ふるさと巡り一行と共に行ったプレジデンテ・プルデンテでも日本庭園を造る企画があると聞き、嬉しく思った▼ニッケイ新聞がここ一年間で記事にしただけでも聖市近郊のオザスコ、スザノやモジ、レジストロ、聖南西のカッポン・ボニート、ミナス州ベロオリゾンテ、パラナ州マリンガやクリチーバなどが百周年で日本庭園を作る予定だ▼本当にこれらが完成すれば、すでにあるものも含めて、日本以外で日本庭園が一番多い国になるかもしれない。なぜこんなに日本庭園が多いのか。日系、非日系関係なくみんなが使えて賛成が得やすいのか、と思い至った▼日本庭園の造園家の数少ない一人、水川昇さん(79)と話す機会があった。パラナ州マンダガリで年に一回開催される全伯盆栽展には約百人もの愛好家が集まるが、日系人はわずか十人程度しかいないといぶかる。「集まってくるガイジンたちが日の丸を誇らしげにつけてる。日本じゃ問題になっているようだが、ここじゃガイジンが敬意をもってやってる」と感心していた▼来年できる日本庭園は、日本移民と同時に日本の文化に対する顕彰でもある。かつて日本庭園は移民が造ったが、今回は市役所が主体となり、地元日系団体と協力して企画を進めているところが多い▼せっかく開園しても日本庭園であり続けるには、キチンとした造園家が必要だ。日本文化と同じで、要所要所で手入れをしなくてはただの庭になってしまう。一朝一夕に専門家は育たないだけに、今から準備を心がけることも肝要だ。(深)

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