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参院選まであと2カ月=地方の協力が重要に=投票率の向上に期待=世界の〝票田〟サンパウロ

2007年5月31日付け

 七月二十二日に予定されている第二十一回参議院通常選挙まで、あと二カ月を切った。六回目の在外選挙となる今選挙から、在外有権者が選挙区選挙にも投票できるようになったことは周知の通り。在外選挙のさらなる定着のためにも、投票率の向上が期待されるところだ。すでに郵便投票のための投票用紙請求受け付けは始まっている。世界最大の選挙人登録数を誇るサンパウロ総領事館でも、三度目の公館投票への準備とあわせ、地方文協への協力要請を行なっていく考えだ。

◎郵便の用紙請求始まる

 郵便投票の場合、投票用紙の請求は投票予定日の二カ月前から可能なため、すでに受け付けが始まっている。
 希望者は、請求申請用紙に記入後、自分が登録している市町村の選挙管理委員会まで請求することが必要。申請用紙は総務省のホームページ(http://www.soumu.go.jp/senkyo/zaigai6.html)でダウンロードできるほか、各公館でも問い合わせに応じている。
 この際、選挙人登録証の住所と現住所が異なっている場合、在外公館を通して各選管に「在外選挙人証記載事項変更届出書」を提出する必要がある。選挙人証に記載された住所で本人確認をするため、異なる住所の場合投票できなくなるからだ。
 同館では選挙の度に管内登録者へダイレクトメールを発送しているが、約二千通が住所不明で返送されてくるという。今選挙に関して先月中旬に発送した分についても、すでに三、四百通が戻ってきているそうだ。

◎候補者情報どう伝える

 今回の参議院選挙では、参議院議員定数二百四十二人の半数百二十一人(選挙区七十三人、比例代表四十八人)が改選される。
 予定通り七月二十二日に投票が実施された場合、在サンパウロ総領事館での公館投票は七月六日から十三日までの八日間が予定されている。
 選挙区投票の実施にあたっては、膨大な立候補者情報をどのように選挙人登録者に伝えるかが課題になる。
 サンパウロ総領事館日系社会班の沖田豊穂領事によれば、現時点で個別の広報は予定していないという。同館では、公示予定日(五日)時点で総務省ホームページに掲載される立候補者情報とあわせて、各地の文協、老人会などに候補者情報提供の協力を呼びかけていく考えだ。
 「参院選に向け、これから各地に連絡していくところ」と話す沖田領事。「地方日系団体のみなさんから問い合わせてもらえれば非常にうれしい。助かります」と期待を表した。
 同館ではこれまで、地方への領事出張サービスなどを通して登録を推進。これからは企業関係者にも登録・投票を呼びかけていきたいとしている。

◎三回目の公館投票は

 各在伯公館管内の選挙人登録者数は二〇〇六年四月現在で一万四八三六人。内訳はブラジリア大使館=一五四人、ベレン総領事館=四七四人、マナウス=一八八人、レシフェ=二二二人、リオ=七八一人、サンパウロ=一万一七八二人、クリチーバ=八〇八人、ポルト・アレグレ出張駐在官事務所=四二七人。サンパウロ管内の登録者数は、今年四月三十日現在で一万二五〇一人と増加しており、他の公館でも同様と見られる。
 前回、〇五年の衆院選では、サンパウロの二一二三人を筆頭に、全伯で二七九六人が公館投票を行った。
 サンパウロでの公館投票は今回で三回目。〇四年の参院選(一九九九票)、前回衆院選と、投票に訪れる人の数は順調に増えている。今回は選挙区選挙への投票も可能になることから、「投票数は伸びると思います」と沖田領事。同館ではすでに日本の外務省から担当者が来聖し、対策会議を開いている。
 世界最多の登録者数を誇るサンパウロ。沖田領事は「海外日系社会と日本との結びつきのシンボリックな存在。ぜひ円滑に実施したい」と力を込めた。

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