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コラム 樹海

2007年6月27日付け

 来月、リオで開催されるパンアメリカン大会に出場する野球ブラジル代表二十人が招集された。これを伝えたジョルナル・ニッパク紙(ポ語)の見出しは「八人の〃外国人〃を招集」だった。なるほど、と思って読んだ▼もちろん、外国人が代表入りできるわけがない。正確には、現在、外国でプレーしているブラジル人八人を呼んだ、という意味だ。こういうのも「隔世の感」というのだろう。オールドファンには、若いころ想像もつかなかった事態である▼八人がどこでプレーしているかというと、米大リーグ二球団、日本の社会人チーム、および日本の大学である。世の中、ボーダーレス(境界がない)の時代である。力があれば、必要とされる国へ出かけて、あるいは招かれて、職業としてお金を稼ぐことができる。人気スポーツ全部についていえることだ。プロ、アマの区別も限りなくゼロに近いほどになくなった▼ブラジルの野球もトレーニング法が外国に刺激されて革命的に変り、それにともなって技量が国際的に通じるように向上した▼いま、ブラジル代表の監督を含めた首脳陣は、六〇年代選手としてならした人たちである。当時は「ファン動員が黄金期」だった。そのころのブラジル野球を支えた人たちが、いま指導者であることは、野球が子孫たちにしっかり受け継がれていることを意味する。外国人監督でないのが嬉しい。パン大会では、地元開催でもあり、金メダルをめざすそうだ。実現を大いに期待したいところだ。(神)

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