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第46回パラナ民族芸能祭=クリチーバ=今までで最高の舞台に=若者参加も増え盛り上がる

2007年7月11日付け

 【クリチーバ発】パラナ州民族交流協会(AINTEPAR)主催の第四十六回民族芸能祭が二日から始まり、五日夜に州都のグアイラー大劇場でクリチーバ日伯援護協会(山脇ジョルジ会長)による公演では、予想を上回る約千五百人が来場した。出場者も和太鼓やYOSAKOIソーランの若者が増え、従来の円熟した日本舞踊の深みに加え、ダイナミックさを増した見応えのある舞台となった。
 最初は、昨年に引き続き日本から特別招待されている演歌歌手の井上祐見さんが「大江戸喧嘩花」を熱唱。同時に、華やかな着物を身につけた同文協舞踊部のみなさんや、それを十七年間もサンパウロ市から通って指導を続ける花柳龍千多さん、サンパウロ市から特別出演する丹下セツ子さんが舞台に勢揃い。豪華な幕開け演出に、観客は日本文化の絢爛な世界に一気に引き込まれた。
 今年は初めて州南部から、サンパウロ市のYOSAKOIソーラン全伯大会でもおなじみのカストロ連が出演。九歳から二十歳までの非日系を中心とした約四十人が見事な演技を披露した。初めて見る観客からは「ほとんど日系人がいない」と驚く声があちこちで聞かれた。
 一日にサンパウロ市で開催されたばかりの全伯太鼓選手権大会で、三位と大健闘した若葉太鼓もたびたび舞台に登場し、若者らしい力強い演奏をみせた。特に第二部開幕の「いろどり」では約四十人が一斉に迫力のある音を響かせた。
 日本語学校の純心学園の生徒も全員着物の「わらべ姿」で登場し、「ふるさと」などを歌ってノスタルジックな雰囲気を演出して、大きな歓声を浴びた。
 若葉YOSAKOIソーランは、「君は1000%」などのヒット曲で有名なカルロス・トシキさんが特別に作曲したテーマ曲を踊った。黒澤明の映画『夢』をモチーフにした抑揚と緩急の利いた美しいメロディーラインに観客は圧倒された。
 最後は、祐見さんがしっとりと「根来恋歌」を歌いあげた後に、昨年より二十人も多い出演者百五十人全員が舞台に上がり「御陣乗太鼓」で、二時間の公演のフィナーレを飾った。
 山脇ジョルジ会長は「本当に良かった。龍千多先生がきてくれた最初の頃、まだ日本文化公演は二部リーグで、一晩に二カ国一緒で一時間だけだった。今のように一部リーグにあがれたのは、みんなの協力と龍千多先生の指導のおかげだ」と感謝した。
 この芸能祭は、各民族コミュニティー代表が州都随一の劇場で芸を披露し、伝統継承を支援する催し。今年はドイツ、イタリア、ポーランドなど十民族系から十九団体が参加している。

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