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TAM機に日系8人搭乗か=大学教授や会社役員など=空港で悲嘆にくれる家族ら=硝煙たちこもる墜落現場

2007年7月19日付け

 十七日午後六時四十五分頃にサンパウロ市のコンゴーニャス空港でTAM機がオーバーラン・炎上した事故が発生(詳細は本紙二面)。翌十八日も事故現場で救出作業が続いている。事故を起こしたTAMのJJ3054便には乗客百七十人と職員など六人の合計百七十六人が搭乗。このうち、同社がホームページ上で発表した搭乗者リストの中には、名字から八人の日系人と思われる乗客の名前が含まれている。ニッケイ新聞が犠牲者の家族に連絡を取ったところ、一様に激しく動揺しており、ショックのあまり病院で治療を受ける人もいた。
 ニッケイ新聞では同日午後十一時に現場に向かった。乗客の家族のために用意された特別な待合室には、斉藤準一空軍総司令官も緊張した表情でつめ、搭乗リストの発表を待つ家族が悲嘆の表情で頭を抱えていた。
 日系人と思われる八人の氏名は▼「AKIO IWASAKI(アキオ・イワサキ)」▼「CIRO NUMADA(シロ・ヌマダ)」▼「ENRICO SHIOHARA(エンリコ・シオハラ)」▼「HEURICO TOMITA(エウリコ・トミタ)」▼「MIRTES SUDA(ミルテス・スダ)」▼「RICARDO TAZOE(リカルド・タゾエ)」▼「ROGERIO SATO(ロジェリオ・サトウ)」▼「VANDA UEDA(ヴァンダ・ウエダ)」
 このうち、ミルテス・スダさんはABIQUIM(ブラジル化学工業協会)の技術サポート職員。五十五歳、サンパウロ出身で、すでに親族が故人が愛用していた指輪から遺体を確認した。
 義姉妹にあたるドゥルセ・スダさんは本紙の取材に対し、「仕事でポルト・アレグレにいっていた帰りだった。彼女の母親は気分が悪くなって病院へいき、鎮静剤を飲んでいる」という。遺体がIMLから戻り次第、モルンビー墓地に埋葬する予定だという。
 このほか、ヴァンダ・ウエダさんは、リオ・グランデ・ド・スール連邦大学の教授。エウリコ・トミタさんはブラジル鉄鋼組合マリンガ支部の理事で技術コンサルタントのエウリコ・ヒロシ・トミタさんだと判明した。
 アキオ・イワサキさん(二世)は大手食品・化粧品会社MONANGE社(サンパウロ市)の国内販売担当役員。家族の一員は匿名で、「大変動揺している。まだ遺体が見つかっていないので空港で待機する。活動的で家族思いな人物だった」と語った。
 十七日夜の時点では、イサワキさんが日本人ではないかとする見方もあったが、外務省の坂場三男報道官は十八日午後五時五分(日本時間)に会見し、ブラジル連邦警察からサンパウロ総領事館に入った連絡として、身分証明書の番号からブラジル国籍の日系人であることが確認されたと語った。

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