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派遣30年の節目=岐阜県農業高校生実習団=多くの目標持って今年も

2007年7月27日付け

 三十年間の交流を今後も――。今年節目を迎えた、第三十回岐阜県農業高校生海外実習派遣団(尾藤誠記団長)が二十一日に来伯した。これまでに同制度で三百十人の生徒がブラジルの農業を見学し、県人や各地の日系人と親交を温めてきた。山田彦次岐阜県人会会長は「(県人会の)事業の柱は交流ですから。今後、県内の地場産業に対しても情報提供していけるような交流に広げていきたい」と抱負を語っている。
 今回の派遣団のテーマは「世界一周出会いと発見―未来へ繋げる農業―」。県内の高校生九人が参加し、水資源問題やブラジルの大規模農業、家畜の糞尿処理の工夫など、各々が研修課題を持って実習に望む。
 一行は二十二日、県人らとともにイタペチの芳賀農園を訪問し、ホームステイを体験。五島瑞季さん(加茂農林高校)は「観光農業を目指すという話を聞いた。のどかな町の良さが知られるようになれば」。豊田真里さん(岐阜農林高校)は「日本では季節の花があるけれど、ここでは一年中あじさいの栽培が行われていて驚いた」と感想を話した。
 ブラジルの印象について「路上のスペースに多く木が植えられているのが、魅力的だと思った」と丹羽健さん(恵那農業高校)。佐野健介さん(岐阜農林高校)は「違う国で生活してきた人がいるので、その歴史も知ってみたい」と抱負を述べた。
 尾藤団長(教師)は「十八という歳で気候、地理、歴史が全く違う土地に来た。この機会に、農業以外にも、生きていく上での何かを得てもらいたい」と研修の成果に期待を寄せている。
 派遣団一行は、ポンペイアの西村農業工業学校、カンピーナスのさとうきび畑やエタノール工場を廻り、八月三日に離伯。スイス、オランダを経て、八月十日に日本へ帰国する。

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