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コラム 樹海

2007年8月2日付け

 先日の新潟県中越沖地震での柏崎原発水漏事故に関して、外国通信社はいかにも煽り気味の論調で大々的に報道しており、読んでいて冷や汗ものだった▼仕事柄、伯字紙報道を毎日チェックするが、日本の情報が正確に伝わっていないことを痛感する。外国への情報発信がほとんどないことは、日本の外交力を弱める一因だ。事実、フランスや英国の通信社がポ語で配信した日本の記事が、そのまま伯字紙に転載され、伯字ニュースサイトに載っている▼興味本位の変わった話や、日本国内のメディアとはだいぶ論調の異なる記事が書かれることも多く、このズレがいずれ国際世論に大きな影響を与えるだろう、と暗澹たる気持ちになる▼ドイツならDeutsche Welleにはポ語を含めた三十言語でドイツに関する幅広い情報を発信しており、同国を知りたい人には使いやすい情報源になっている。ここに中国語はあるが、残念ながら日本語はない。そのほかスイス放送協会でも、やはりポ語を含めて九カ国語でニュースが掲載される▼ちなみにNHKサイトにも外国語ページがあるがいかにも貧弱で、ポ語ニュースの出典として利用されている頻度ははなはだ低い▼外国から正しく認識してほしいと考えるなら、そのような情報を積極的に提供する必要がある。外国とのやり取りで以心伝心はありえない。日本の国連安全保障理事会常任理事国入りなど、国際的に存在感をしめしたい国の意向がある現在ならば、なおさらだ▼外国へのアニメや漫画普及も良いが主力にはならない。日伯交流年に向け、特にポ語で情報発信することはすぐに始めて欲しい。(深)

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