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コラム 樹海

2007年8月28日付け

 専制国家につきものは独裁であり、ソ連のスターリンや毛沢東などは典型と見ていい。それでも権力を縦横にしたのは30年ほどであり、キュ―バのカストロ議長には遠く及ばない。ゲバラらと革命を指揮しバチスタ政権を倒したのが59年。それから48年間に亙って政権の座にいる。今は体調を崩しているけれども、実権は持っていて国家に君臨している。このカストロ議長を崇めているベネズエラのチャベス大統領も政権の長期化を求め蠢いている▼最近、南米は左翼系国家が支配的になって反米の声も高い。チリやボリビアもだし、チャベス主導によるブッシュ叩きも賑やかである。中米のエルサルバドールも左系政権だし、こうした動きを無視することはできない。だが、ベネズエラとボリビアも石油とガスという豊富な地下資源をバックにしての反米とブッシュ嫌いであって―この政治活動が永遠に続くと見るのは難しい▼チャベス大統領は、貧者救済でかなりの成果を上げたとされるが、これにも対処療法に過ぎないの非難が多い。石油採掘権の国有化も進んでいるし、敵対的なラジオとテレビへの締め付けも強い。つまり―政権批判は許さないの強権であり、民主国家における「言論の自由」はない。それでも、チャベス氏は政権の長きを欲する▼これには憲法の壁を破るしかなく―「(大統領)任期を無制限」とする改正案が国会で審議されており、可決の可能性が高い。大統領権限の一段の強化も目論んでいるし、チャベス独裁路線は続く。権腐10年―と言うけれども、ベネズエラの万年青政権化と腐敗が怖い。     (遯)

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