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ルーラ大統領来年訪日か=マルタ観光相東京で明かす=「百周年には10万人来て」

ニッケイ新聞 2007年9月14日付け

 ブラジル観光省広報によれば、観光客と投資を増やす呼びかけをするために訪日中のマルタ・スプリシー観光大臣は、十二日に東京都千代田区で行われた誘致セミナーで講演し、「来年は日本から十万人来て欲しい」と呼びかけた。
 現在、日本からは年間七万四千六百人が来伯しているが、「たとえ遠くても、ブラジルにはもっと集客できるポテンシャルがある」と強調。同省の予測では来年は九万二千五百人が訪れる可能性がある。エンブラトゥール(観光公社)のジェアニーネ・ピーレス会長も同席した。
 米州開発銀行の支援により、北東伯だけで四億ドルを投資して観光基盤の整備する動きが始まっていると報告。東京に設置されているメルコスール観光事務所の重要性と、JICAの協力に感謝した。
 同日午後、マルタ観光大臣は皇太子殿下を訪ね、「ぜひ皇室からのご来伯を、できればご自身で」との気持ち伝えた。すると皇太子殿下は「にっこりと微笑まれた」という。「サンパウロやマリンガのような日本文化の強い影響のあるところを知っています」と語られた。大臣は「ぜひリオを訪ねていだたき、キリスト像や植物園を見てほしい」と考えている。
 同日午後には、日本側のブラジル観光ツアーを企画する旅行業界と同大臣の会合が行われ、松尾治執行委員長も同席した。
 翌十三日付けEFE通信によれば、同大臣は東京での記者会見で「来年、ルーラ大統領が日本移民百周年を祝うために訪日する」と明らかにした。ブラジル政府は今年だけで日本からの観光客誘致に八十万ドルを投資している。
 大臣は十一日に訪日し、五日間滞在する。十四日には日本旅行業協会の新町光示会長を訪ねるほか、国土交通省の冬柴鐵三大臣とも懇談する予定。

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