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楽しくためになる老人週間=講演や健康診断、各種体操

ニッケイ新聞 2007年9月18日付け

 日系社会の福祉を支える恒例行事「老人週間」が今年も二十八日午前八時から、文協大講堂で開催される。入場無料。今回のテーマは「日本の心 世紀を越えて」。百周年を前に、ブラジルで根付いた日本の心を、一世紀を超えて伝えてゆく趣旨で決まった。
 ロベルト・ノリオ学校の校長、山内和子さんが午後一時十分から基調講演を行う。『「まぁ!なんとお元気な」といわれる人生、三つ目の段階』を題に、健康の秘訣が語られる。
 午前八時からは血圧、血糖値、転倒危険測定度、栄養指導の健康検診がサロンで実施される(六十歳以上無料)。十時からは同健康検診の結果を踏まえて、高齢科専門医の高柳ジャケリーネ医師が大講堂で医療講演をする。
 戸塚マリさんが健康体操を披露するほか、「日系コロニアの舞台裏」と題して、映像記録作家の岡村淳さんの作品が上映発表される。その他、趣味で手芸をする高齢者の作品を発表するため、各種手作り品の販売コーナーも用意される。
 午後二時からは、JICAシニアボランティアによって、舞踊やギターが披露されるほか、劇団「新波」による芝居もある。
 各種ワークショップやシニアダンス(上野ジュディッチ)、ビオダンサ(中田かずか)、絵手紙(森田冨久子)などの無料講習会もある。
 十二時四十分からは共催団体の役員らが参加して記念式典を予定。サンパウロ日伯援護協会、社会福祉法人救済会、ブラジル日系老人クラブ連合会、日伯高齢者研究グループの共催。
 案内のため共催団体の代表者として、坂和三郎援協副会長、重岡康人老ク連会長、吉岡黎明会長、川守田一省広報渉外室長、日伯高齢者研究グループの設楽恵利嘉さん、援協福祉部の八巻和枝部長が五日、来社。一同は「コロニアの高齢者が生きがいをもって健康的に生活できるようになってほしい」と多数の来場を呼びかけた。
 問い合わせ先は援協福祉部(11・3385・6606)まで。

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