ニッケイ新聞 2007年10月6日付け
「百周年が私の中心的な仕事です」。八月末に在ブラジル日本国大使館へ着任した新井辰夫公使(51、神奈川県出身)が四日にあいさつに来社し、そう抱負を語った。一九九七年から〇〇年には在メキシコ大使館に駐在し、「メキシコ日本移民百周年」を経験しており、「これで二〇〇年ですね」と笑う。
本省では文化・広報畑の勤務を経験、海外はフランス駐在が七年と長く、欧州中心にコンゴにもいたが、南米の勤務は初めて。
日伯経済交流がエタノール、デジタルTVなどの面で盛んになっている例をあげ、新井公使は「百周年は幅広く末永くやりたい」と提案する。
「幅広く」は、やるなら日伯両国全体を巻き込み、双方の市民に知ってもらうような形で、という意味。「末広く」は来年一年で終わるのでなく、百周年をスタートとして交流を盛り上げていくとの方向性だ。
趣味はテニスと歴史の勉強。「ゴルフとカラオケは苦手です」という。