ホーム | 日系社会ニュース | サンセバスチョン=2年目でさらに定着=海辺の町の日本祭り

サンセバスチョン=2年目でさらに定着=海辺の町の日本祭り

ニッケイ新聞 2007年10月16日付け

 サンパウロ州北沿海地方にある観光都市、サンセバスチョン市の恒例イベントとなった「サンセバスチョン祭り」が今年も今月五日から七日まで同市内のイベント会場で行われ、昨年より三倍増となる二万人の来場者が駆けつける盛況ぶりだった。
 同祭りは今年で二回目。同市役所文化観光局主催、実行団体はブラジル宮城県人会(中沢宏一会長)。七夕祭りの要素を取り入れながら茶道、書道、折り紙、すみ絵、アニメなどの日本文化を紹介するコーナーを用意。会場に飾られた二十本の鯉のぼりも多くの来場者の関心を惹いていた。
 中沢会長によれば、五日夜に予定した「ミス・サンセバスチョン」では参加者が三人と当初の予定より大幅に少なかったため、急きょ、来場者から老若男女を問わずに参加者を募って開催。女性は浴衣、男性には甚平を纏って登場してもらい、「結果的にはかなりの盛り上がりをみせた」。
 六日土曜日の夜には、身動きもとれないほどの人手でいっぱい。会場に駆けつけた地元住民は「今回のように子どもから大人、高齢者まで集まり楽しめるイベントはなかった」と中沢会長に笑顔で話したという。
 同市市役所も来年から同祭りを市の行事として登録する運び。中沢会長は「このイベントも二年目にして住民の好評を得て定着した。今後は日本文化を総合的に紹介する祭りに発展することを願っている」と話している。

image_print