ホーム | 日系社会ニュース | 今年も「こんぴらさん」参り=香川で伝統の金刀比羅祭り

今年も「こんぴらさん」参り=香川で伝統の金刀比羅祭り

ニッケイ新聞 2007年10月26日付け

 ブラジル香川県人会(小野良樹会長)による恒例の金刀比羅(こんぴら)祭りが二十一日、同県人会で行われた。
 午前十一時から、三十年前に建立された金刀比羅宮の祭壇を前に大祭式が行われた。約六十人が出席。厳かな雰囲気の中、修抜、献ぜん、祝詞奏上が行われ、先亡者へ一分間の黙祷を捧げた。
 同会では二十年前まで月に一回同祭りを開き、「こんぴらさん」を拝んでいたが、一世会員の減少にともない、年一回に切り替えられた。
 挨拶に立った小野会長は「こんぴらさんは古来より香川県の守り神、海の神として祭られていました、現在では家庭円満を祈願するようになっています」とその由来を説明した。
 正午過ぎから郷土名物「讃岐うどん」が振舞われ、舞台では民謡「金刀比羅船々」、「瀬戸大橋」などが披露された。
 当日は約百二十人が来場した。小野会長は「予想通り人が入ってくれて良かったと思う」と感想を語り、「来年は百周年だからと気張らず、例年通り続けていく」と話した。

image_print