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「百周年コンサート」開催へ=日文連=創立者の顕彰事業も計画

ニッケイ新聞 2007年12月4日付け

 日伯文化連盟(アリアンサ、辰巳ジョー理事長)が来年五月二十日、日本移民百周年を記念したクラシックコンサート「Orquestra de Camara Alianca Cultural Brasil-Japao」を開催することが決まった。十一月三十日夜に現執行部の活動報告を兼ねて行った日系メディア関係者との懇談会で明らかにしたもの。同会ではさらに、記念事業として、会創立者の作家、ギリェルメ・デ・アルメイダを顕彰する作品コンクールを実施する計画だ。
 一九五六年、サンパウロ市四百年祭日本人協力会を母体に発足したアリアンサ。これまで、文協、県連などいわゆる日系五団体の中では比較的地味な存在だったが、今年四月に辰巳理事長以下新執行部が発足して以来、法律、財務面など機構改革を推進してきた。
 懇談会の席で辰巳理事長は、「安定経営が可能になった」と七カ月間の改革の成果を強調し、さらに今年度収支で黒字の見通しが立ったことを報告した。
 百周年記念事業のクラシックコンサートはアリアンサと日本国外務省留学生OB会が共催。会場は約八百人を収容するイビラプエラ公園のオスカー・ニーマイヤー講堂で、サンパウロ市交響楽団はじめ同ジャズ交響楽団、サンパウロ大学、サンパウロ州、カンピーナスなどの交響楽団から二十五人が出演する。うち二十二人が日系の音楽家。国内各地で活動する新垣マルコス氏が指揮を務める。
 理事長はまた、高等評議員会長のクラウジオ・レンボ前サンパウロ州知事の提案で、四百年祭委員会総裁でアリアンサ創立者のギリェルメ・デ・アルメイダ氏を顕彰する作品コンクールを計画していることも発表。「この二つの行事で百周年を祝いたい」と語った。

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