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アルゼンチン=移民資料デジタル化へ=他の関連団体と連携も

ニッケイ新聞 2007年12月8日付け

 亜国日本移民史をデジタル化――。アルゼンチン首都ブエノス・アイレス市南部グレウ区にある日系福祉施設内にアルゼンチン日本人移民資料室(日系団体連合会=FANA所属)が今年四月開設され、去る十月七日、大使館、日系団体関係者を始め、約五十人が祝った。
 同資料館は、〇六年に編纂された「アルゼンチン日本人移民史」(戦前・戦後編、日西両語)用に収集された膨大な資料を保存するために創設されたもので、デジタル保存などが進められる。トヨタ財団などが協力した。
 水谷透FANA会長は、開館までの経緯を説明、「デジタル記録保存の第一歩」と同国の日本人移民史の情報基地となることを喜び、JICA横浜海外移住資料館や米国ロサンゼルスの全米日系人博物館との連携を強調。
 一色田眸移民史編纂委員長は、「資料館が日系人のアイデンティティ確立に貢献、継承に役立てば」と期待を寄せた。
 昨年二カ月間、JICA横浜で資料デジタル化などに関する研修を受けた、移民史スペイン語版編纂委員だった久田アレハンドロ氏が資料管理などを行なう。