ホーム | 日系社会ニュース | 保存食品100キロを寄付=カトリック系福祉団体に=文協

保存食品100キロを寄付=カトリック系福祉団体に=文協

ニッケイ新聞 2007年12月18日付け

 ブラジル日本文化福祉協会は十三日、文協ビルで、去る九日に行った「第三十六回ドミンゴコンサート」で来場者が持参した保存食品を「レシフラン福祉協会」に寄付した。
 同協会はカトリック教会の組織の一つでリサイクル業を行っている。道端でゴミを収集するのではなく会社などと直接契約してゴミの収集などを行う。
 外での収集と、中での分別に作業を分担し、収入は労働者全員で分けている。現在九十一人が働いていて、内四十一人が自分の家を持っている。残りの五十人は同協会が用意している宿舎で寝泊りをしている。
 贈呈式には文協から田中エミリア副会長、本田ジュリア社会担当理事、羽田宗義同コンサート副委員長らが、同協会からイライルデス・リベイロ補佐、マリア・デ・ロウデス分別担当責任者、ジョルジ・デ・フレイタスさんらがそれぞれ出席した。
 今回寄付されたのは、油や砂糖、塩など保存可能な食料品約百キロ。羽田副委員長は「年末で何かと物入りな時に助け合いが行えるの良いことですね」と笑顔を浮かべて語った。
 三人の幼子を持つマリアさんは「食べ物をいただいたので、給料は自分の家を買うために貯めておきたい」と嬉しそうな表情で話した。

image_print