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トヨタ・ド・ブラジル=ブラジル進出50周年セレモニー=30日、豊田章一郎名誉会長迎え

ニッケイ新聞 2008年1月25日付け

 トヨタ自動車の製造・販売子会社であるトヨタ・ド・ブラジルが今年、創立五十周年を迎えるにあたり、今月三十日午後七時から、サンパウロ市のサーラ・サンパウロで記念セレモニーが開かれる。日本からトヨタ第六代社長、豊田章一郎氏(現名誉会長)が出席する。
 七時からカクテルパーティー、七時四十五分からセレモニーとショー、九時半から晩餐の予定。
 五八年一月二十三日、サンパウロ市セントロに事務所を開き、同十二月からサンパウロ市内で最初の組立ラインが操業開始した。六一年にサンベルナルド・ド・カンポ市に土地を取得して工場を設立。ジーゼルエンジンを積んだランドクルーザー(通称バンデイランテ)を製造し四十年間にわたり販売した。
 九八年にはサンパウロ州インダイアトゥーバ市に新工場を建設してカローラの生産をはじめた。その後、三億ドルをかけて設備を拡張し、〇二年に新型カローラを発表。〇四年一月には同工場の通算生産台数が十万台を達成した。
 さらに〇四年五月、一千五百万ドルを投入してセダン型の新型カローラFielderの製造を開始。昨年からはブラジル市場でのシェア拡大を狙い、バイオエタノール混合率一〇〇%燃料にも対応するフレックス車の製造をはじめた。
 また〇三年、南米での生産販売を強化するため、トヨタ・ダ・アルゼンチーナと共同して、トヨタ・メルコスルを設立。〇五年にはアルゼンチン工場に二億米ドルを投資、グローバル戦略車「IMV」の量産に南米で初めて乗り出した。
 トヨタ自動車は今月二十三日、昨年の販売台数を発表し、世界首位のGM社に約三千台の僅差で迫る九百三十六万六千台の業績を明らかにした。創業七十年、世界二十六カ国で生産し、百七十カ国での販売網を確立している。

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