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拳銃強奪、懲役9年=日系ブラジル人兄弟に=岐阜地裁

ニッケイ新聞 2008年1月29日付け

 〔共同〕岐阜県多治見市で二〇〇五年、警察官が拳銃を奪われ負傷した事件で、強盗致傷などの罪に問われた日系ブラジル人兄弟でいずれも無職のエグチ・ジョルジ・エジガー・デ・ソウザ(29)、エグチ・マウロ・デ・ソウザ(25)両被告に対し、岐阜地裁(田辺三保子裁判長)は二十八日、いずれも懲役九年(求刑懲役十年)の判決を言い渡した。
 検察側は論告で「逮捕を逃れるために警察官に暴行を加え、拳銃を自分たちの護身のため奪った」と指摘。弁護側は「警察官からタックルされて転倒しており、職務質問を逸脱した違法な行為を受けた」とし、拳銃を引っ張っただけで暴行はなかったと無罪を主張してきた。
 論告によると、二人は〇五年五月十三日夜、多治見市の空き地で盗難トラックを運転していたマウロ被告に職務質問しようとした警察官に暴行、右手中指骨折などの一カ月のけがをさせ、拳銃を強奪して逃走した。

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