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大分総会=「交流を活発化させたい」=今年から9カ月の研修開始

ニッケイ新聞 2008年2月14日付け

 「日本との交流を活発化させたい」。十日午前、サンパウロ市の宮城県人会館で行われた大分県人会定期総会で、二期四年間務めおえた永松通一(みちかず)会長に代わって、矢野敬崇(のりたか)会長は新任のあいさつで、約八十人の会員を前にそう力強く抱負を述べた。
 矢野会長は「研修制度を減らすのではなく、むしろ、拡張できないかお願いする。県人子弟という血のつながりよりも、日本語ができるなら他県人子弟、非日系人でも研修させるべきだと思う」との新しい方針を持っている。
 かつては留学生二人、研修生四人を送り出した時代もあったが、現在では留学生一人、研修生三人に削減されているのが現状だ。
 しかし、六カ月間(うち日本語研修一カ月)までしかなかった研修生に、昨年の五十五周年記念式典で来伯した母県関係者に見直しをお願いした結果、今年から九カ月間で一人受け入れてくれることになった。
 この新制度により四月から訪日する与座スザナさん(21)は最初の三カ月を日本語学習にあて、残りで観光の研修をする。「一生懸命がんばります」と全員の前で日本語で挨拶した。
 定期総会では、先没者に一分間の黙祷したあと、〇七年度と〇八年度の事業報告、〇七年度と〇八年度の会計報告が行われ、すんなりと承認された。
 総収入は一〇万四八四一レアルだったが、創立五五周年式典で四万九五三一万レアルもの臨時の出費があった関係で、総支出は一二万〇九四二レアルとなり、結果的に一万六一〇一レアルの赤字となったと報告。ただし、永松会長から「今までの基金が一八万レアルあるから赤字は十分吸収できる」と説明された。
 〇八年度は総収入、総支出とも四万八九三七レアルという通常の予算規模に戻る。なお、年会費は昨年までの四〇レアルから五〇レアルに値上げされた。
 ▼名誉総裁=安部順二▼名誉会長=永松通一▼会長=矢野敬崇▼第一副会長=柿坂公正▼第二副会長=福本真澄▼第三副会長=四條玉田イウダ▼第四副会長=江口ルイス▼第一書記理事=玉田イザベル(ポ語)▼第二書記理事=伊東信比古(日語)▼第一会計理事=佐藤輝子▼第二会計理事=川原クラウジオ▼理事(対外広報)牧半治▼理事(国際交流)岩井輝禎(きよし)▼理事(婦人部)矢野テレザ三重子▼理事(青年部)山村ウンベルト▼理事(文化部)宮村英子▼理事(パラナ州)佐藤光明▼理事(ブラジリア)高橋武雄▼理事(聖南西リベイラ)小野一生▼理事(アルジャー、モジ近郊)加藤正治▼理事(リオ、エスピリットサント州)柳井信雄▼理事(カンピーナス)渡辺定則▼正監査=伊藤幸吉、菅マリオ、山住啓治

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