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東西南北

ニッケイ新聞 2008年2月21日付け

 サンパウロ市が五五図書館のうち四つの閉鎖を決め、地域住民や教師たちが閉鎖反対の署名を集めている。閉鎖対象はヴィラ・マリアナ区二つと、タツアペ区、ラッパ区各一。統一教育センターでは、図書館司書がおらず、日の目も見ずに眠っている本もある。教師用の本が使われないまま、古本屋で売られたりと、選挙前の市長には頭が痛い…。
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 カトリック教徒には聖地の一つアパレシーダ市の市長が、カーニバルから復活祭(パスコア)までの四旬節の間、市の広場でのバイレを禁止。また、神父の長服着用を義務付け、ミニスカートも禁止した。一方、カトリック長老会議では、神父の独身制廃止と、信徒の再婚への配慮を求める要請をローマ本庁に送ることを決めた。カトリックの神父が家庭を持ち、再婚した信徒が聖体拝領などの秘蹟に預かることができるようになる?
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 日本の鉄道で人身事故といえば自殺が多いが、十九日午後五時半ごろ、サンパウロ市の地下鉄ブレッセル・モッカ駅で、七五歳位の男性が車両に轢かれ、東西線が停止。消防が駆けつけ、病院に搬送したが重体。地下鉄は一つの線路を両方向に使用して運行し、一時間余り後には通常運転に戻ったが、人の流れが正常化するまでにはかなりの時間を要した。それでなくとも世界一混む東西線のピーク時の事故で、自殺を図った模様と地下鉄関係者がコメントした。
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 サンパウロ州の市町村を結ぶバスの料金が二十三日土曜日から値上りする。バスターミナルから出る高速バスは、サンパウロ市~カラグアタツーバ市が二八・八八レアルから三〇・一〇レアルなど、四・二四%値上げ。市街地を走り、近隣の市町村を結ぶ線は五・〇六%の値上げ。

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