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07年回顧と08年の展望=商議所部会長シンポジウム(3)=低所得者向け食品好調=電気電子、価格破壊が難点

ニッケイ新聞 2008年2月26日付け

 【食品部会・尾崎英秀部会長】全体の〇七年の回顧として国内食品・飲料消費、ボルサ・ファミリアの影響で低所得者向けの商品が好調。〇八年の展望は景気、インフレ、個人消費が安定、輸出は依然厳しい状況が続くと予想。
 乳酸飲料は原料高騰化だが、市場は穏やかな成長を期待。素材用食品は韓・中の競合商品が増加している。冷凍果汁は世界的健康志向でアセロラ需要が拡大し、引続き消費者の健康志向が持続するので市場拡大が見込まれている。
 食品添加物は量や価格から質への移行が始まっている。健康食品は、日本製は高品質とのブランド意識が出始めている。アガリクス疑惑で縮小したために、〇八年も同様な状況が続く予定。
 乾燥麺は低所得者層が消費増になり、今年も市場は成長を続けていくことに期待。酒類は、日本食業務用市場は安定的成長、日本移民百周年を利用して日本文化として日本食をアピールすることをあげている。
 【電気電子部会・松田雅信部会長】オートマチックインドストリアルは顕著な伸びを見せている。パソコン系、通信系は伸びの鈍化、単価の下落、輸出向け産業の撤退が原因になっている。ブラジルでの主生産地のマナウス・フリーゾーンでは、ブラウン管から薄型テレビへ移行が始まっているため、在庫調整が行われている。また、ラジカセやDVDは価格低下が懸念されている。
 強烈な為替高の影響で、輸入は好景気が続いているが、輸出は減退傾向に向かっている。薄型テレビの価格破壊が当面の問題になっていて、いつ歯止めをかけるか、これからの論点になっている。
 経済と為替の安定を期待している。更なる価格下落、為替高による輸出環境悪化、中国製品のダンピングなどが不安材料として挙げられた。デジタルテレビ関連の商品については特に言及はなかった。
 【建設不動産部会・阿部勇部会長】セメント販売量を、景気を判定する一つの目安としている。前年度比(一月~九月)一六%増。聖市内の不動産販売件数は前年比(一月~十月)六一・五%増と過去例を見ない数字を残している。
 また、販売上昇にともなって、建設業雇用者数も右肩上がりに。建築は全体的に見積もりの引き合いは好調で、工事期間が短縮できた。建設資材の価格は上昇傾向だが、人材・建設機械の確保が需要課題。
 不動産は、一戸建て・アパートは順調で、地方へ延伸中。資材・労務が不足傾向になっている。中低所得者向けは好況持続だが、聖市中心部の高級アパートは潮時の可能性もある。
 新規参入業者の価格競争・労務不足が問題化。建材は人材不足などで、工事管理エンジニアの質が低下している。低所得者は好調だが、中高所得者は伸び悩んでいる。家具は新規参入業者との競争激化。アメリカのサブプライム問題の影響により景気が左右されている。価格競争が激化している。(つづく)

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