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07年回顧と08年の展望=商議所部会長シンポジウム(4)=運輸サービス心配は空港=繊維、国内の消費拡大期待

ニッケイ新聞 2008年2月27日付け

 【運輸サービス部会・森田透副部会長】〇七年のTAM事故で一時期国内旅行者が落ち込んだが、結果的には七・九%増だった。ブラジルとヨーロッパ、アジア間の貨客が増え運航便数の増加が予想されている。一番の懸念は三月中旬より、三時間越えて駐機する航空機には一時間毎に五〇二〇%の値上げを通告していること。
 海運事業は極東からの事業が前年度比の三〇%増と好調だった。毎年言われているが、港湾、陸上輸送、通関でのインフラ改善が必要。旅行・ホテル業界はレアル高影響で航空券は安く買えるが、空港混乱の影響で旅行を取りやめる人が増えている。国内旅行はパッケージ商品が順調な伸び。ブラジルの治安、物価高の影響で訪問客は伸び悩み。移民百周年での日本からの訪問客に期待をかけている。一番の問題は空港問題。
 通信業界は携帯電話加入者数が一億二千百台(世界五位)、ノートブック市場は一〇〇%の伸び。外国からの電話会社が参入してくる予定なので競合が懸念されている。今年は停電リスクが報道されているので、通信設備、サーバー類等をデータセンターへ移行することを検討するべき、と提唱した。
 【繊維部会・須賀治部会長】「薄日から雨、のち晴れ」と〇七年の状況を説明した。レアル高で輸出減、輸入超過、三年連続の暖冬で国内マーケットは伸び悩んだが、低所得者層の消費拡大で今年は良いスタートを切った。国際原綿では中国が全世界の二九%の生産、次いでインド、アメリカ、ブラジルと続いている。中国の綿花消費が全世界の四三%を占めている。
 紳士服地・小口販売市場は輸入増加のなかで一割増加、クリスマス商戦も順調だった。ファスナーは中国からの安物輸入品増加、ジーンズ市場の不振からマーケット縮小、ブラジルは豊富な綿花と労働力を備え、国内消費拡大に期待。
 ブラジルの優れたファッションセンスを日本に紹介することを目標にしている。
 密輸によって、ブラジルの繊維業界は大きな打撃を受けているため、取締強化を引続き当局に働きかけてほしいと訴えた。

 十一部会の発表が終わった後、発表の講評が行なわれた。経済産省の三田課長は「素晴らしい勉強をさせてもらった」と感謝の意を表した。「ブラジルに対しては日本の関心が薄い。われわれ政府として、日伯を繋げられるような機会を増やしていきたい」と希望を述べ「活気があるが、厳しい時期でもある。こちらの人たちはその中でもしっかりやっている」と驚いた様子だった。
 大使館の宮下参事官は講評で、「様々な形で日伯関係を強化していきたい。一過性ではなく、日伯経済の足場を作りたい。官民の協力があってこそできることだ」と強調した。
 また、松尾執行委員長が百周年に対する資金協力を仰いだ。松田総務委員長は「非常に興味深い内容だった。ブラジリア、東京から来ていただいて感謝をしています」と締め括った。       (おわり)

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