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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年3月4日付け

 「野菜と農薬撒布」に関わる話である。日系の農業技師から「いちご(苺)とトマテはもう何年も食べていない」という話をきいた。理由は一つ「残留農薬があるから」。農業技師の言ったことだから、説得力がある。
 こんな技師のような、食べない人ばかりではない。いちごとトマテが市場から消えたという話はきかない。購入、消費する消費者が圧倒的に多いからである。
 セアザにときどき当局の検査が入るともきいた。農産物が販売に堪えるか否かをみるためである。しかし、アンテナが低いせいか、残留農薬のことで〃おとがめ〃があったとはあまり聞いたことがない。
 農薬禍に意識がある消費者は、おそるおそる野菜を食べているのが現状だと思う。完全な自衛策は、「食べないこと」ということになりそうである。(神)

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