ニッケイ新聞 2008年3月20日付け
【リオデジャネイロ共同】ブラジルの国営石油会社ペトロブラスは十三日、三井物産との間で日本向けバイオエタノール輸出などバイオエネルギー関連のプロジェクトを実施する合弁会社の設立に関する文書に調印したと発表した。出資比率はそれぞれ五〇%という。
ブラジルは世界最大のバイオエタノール輸出国。地球温暖化対策でバイオ燃料需要の拡大が見込まれる日本へ本格的な供給を目指す。ペトロブラスは「日本でのエタノール需要を見据えた新たなプロジェクトだ」と期待を表明した。
同社によると、南西部マット・グロッソ州と中部ゴイアス州、南東部ミナス・ジェライス州で日本向けを最優先とする輸出専用のバイオエタノール生産工場の建設計画が進んでおり、年間計百万キロリットルの生産を開始する予定。