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宮城県人会百周年記念旅行=SC州で日本人の軌跡を実感 《連載4・終》 イタジャイ日会と交流=日本文化継承に感激

ニッケイ新聞 2008年4月5日付け

 最終日の三日目はイタジャイ市内にある、イタジャイ日本人会(角園セザリオ稔会長)の会館を訪れた。同会は会員約六十家族(約半分が非日系人)で、一年間に運動会、新年会に忘年会、シュラスコなどの行事を行っている。なかでも毎年八月のすき焼き大会は、地元住民にも大人気だという。
 角園会長はじめ、佐藤伍介、関口健次郎両副会長ら数人が、同会館を訪れた一行を迎えてくれた。
 佐藤副会長は同会の行事の内容や活動などを紹介し、歓迎のあいさつ。関口副会長は、「町は小さいが、週に一度は集会を開いている」と話し「観光などにもいい場所なので、ぜひゆっくりしてください」と労った。
 角園会長は慣れない日本語を使いながら同会の歴史を振り返り、年間の事業などを紹介。
 宮城県人会の木幡寿郎副会長が返礼に立ち「日系人や日本人は少数だが、頑張っていることを誇りに思う。今回はこのような交流を行っていただいたことに感謝しています」と謝意を表した。
 市内にある教会や鳥居などを簡単に見学した後、レストラン・ボケラン・ドゥペラに場所を移し、昼食交流会が始まった。同日本人会からは十五人ほどが訪れた。
 食事が進むに連れ、打ち解け始めた参加者の一人、石川諭さん(65、北海道)は宮城県の民謡「斉太郎節」を披露した。その他、ソーラン節など数曲、来場者一同で合唱し、楽しい内に終了した。
 美声を披露した石川さんは「同じ東北として興味があったから参加した」と理由を話し「日本を残す意識の高さにたのもしさがあった。二世の人たちも日本文化を忘れずに、と考えているのが嬉しかった。ついつい民謡を歌いたくなった」と今回の感想を話した。
 昼食交流会を終えた一行は、別れを惜しみながらイタジャイから約二時間離れたジョイン・ビレー市に向けて出発。ドイツ系集落のエストラーダ・ボニータへと行き、ドイツの伝統的な生活状況の説明に一行は興味津々な様子で聞き入っていた。
 少し離れたレストランに場所を移し、最後の夕食となるドイツ料理に舌鼓を打ちながら一時を楽しんだ。
 同レストランの近くには川が流れていて、見学できるようになっていたが、雨が降っていたため、残念ながら散策はできなかった。
 夕食を終えた一行は、約九時間のバス移動を終え、二十四日朝に無事リベルダーデ広場に到着した。楽しかった旅行を振り返りながら一行は帰路に着いた。(おわり、坂上貴信記者)



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