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日本文化週間=事業総額570万レアル=百周年=170イベントが目白押し=〃日系〃文化を前面に

ニッケイ新聞 2008年4月10日付け

 「日系文化の継承」をテーマに今年六月十三日から二十二日まで聖市アニェンビー会場で開催されるブラジル日本移民百周年記念事業「日本文化週間」コーディネーターを務める高橋ジョー氏は記者会見を八日午後に開き、同週間の事業内容や事業費の全貌を初めて明らかにし、懸念されているルアネ―法についても楽観的な見方を示した。十日間に開催されるのは、百七十件イベント、事業総額は五百七十万レアルを計上している。高橋氏は、「過去最大の規模になるのでは。〃日系〃文化を伝えていきたい」と意気込みを見せた。
 「日伯文化のクロスオーバー(交差)を表現できれば」と高橋氏は同文化週間を位置付け、コロニアで醸成されてきた〃日系〃文化も前面に出し、強調していく考えだ。
 毎年文協で行なわれている「コロニア芸能祭」も同週間で開催され、今まで主に日系社会内で披露されてきた各芸能団体の芸が広く知られる大きな機会ともなる。
 オープニングステージでは、日本の伝統音楽も取り入れている民族音楽バンド「MAWACA」と「ジャズ・シンフォニー・オーケストラ」との共演が口火を切るという。
 文化省では同共演の日本公演(九月)を検討しており、東京でもボサノヴァ誕生五十周年を記念したコンサートが開かれることなどから、日伯友好の調べが両国で楽しめることになりそうだ。
 六月十七日から二十三日まで「サンパウロ・ファッション・ウィーク」がイビラプエラ公園のビエンナーレ館で開催されることから、その模様を会場に中継、同期間中に開催される「世界コスプレサミット」をファッションウィークで披露する計画も進められているという。
 なお、「五月二十三日大通り」と「チラデンテス大通り」に数百の垂れ幕を掲げる案件がサンパウロ市で検討されており、美観条例から文字は入れられないものの、「日伯友好を表現するデザインが両会場」を繋ぐことになる。
 若い世代に人気のあるポップ・カルチャーも会場でワークショップや展示、イベントを催す。「これらの関心がマンガ、さらには日本語へと繋がれば」と期待も込める。
 目玉事業としては、某日本企業から、人とコミュニケーションできるハイテクロボット十台と五人の技術者が来伯する交渉が進められており、日本の最先端技術を紹介する場にもなる見込みだ。
 エンディングには、人気ロック・ポップバンド「パット・フー」のボーカルで日系二世の父親を持つフェルナンダ・タカイさんが、日本語でボサノヴァなどを歌うステージが予定されている。すでにフェルナンダさんは、日本語の勉強をしているという。
 「世界的に有名な日系アーティストが日本語でブラジル音楽を歌うことで、今後の日系社会を考えるきっかけにしたい」と高橋氏。
 会場への交通は、聖市交通局が地下鉄チエテ駅から、循環バスを走らせることも明らかにした。

ルアネー法審査は来週=高橋氏「かなり有望」

 文化週間実施に対し、百周年協会が文化省に提出していたルアネー法認可の申請は、今年三月の審査で漏れた。
 高橋氏の説明によれば、昨年十二月末にサンボードロモで行なわれる祭典の半額がルアネー法の認可を受けているが、若干遅れて申請していた文化週間のものは、仲介していた業者の不手際により、認可が下りなかった経緯がある。
 そこで、調査した結果、「倉庫に眠っていた」状態の申請書類を引き取り、高橋氏は認可が必要な関係機関を自ら回ったという。
 現在は、来月十五、六日にある文化省(ブラジリア)の審査を待つのみの状態となっている。
 今年に入り、数度ブラジリアを訪れた高橋氏によれば、大統領府の広報戦略局(SECOM)の百周年に対する関心は非常に高く、外務省や官房局にも協力を働きかけているという。
 このような動きのなかで文化省のルアネー法認可が遅れていることの一因に、ジルベルト・ジル大臣の長期休暇も影響しているとしながらも、今月の審査に関しては「かなり有望」とし、認可後は、公団が協力する意向を示していることも明らかにした。
 五百七十万レアルの事業費に関しては、ウジミナス(六十万レ)、ブラジル銀行(二十万レ)、観光省(百五十万レ)などからの支援が確定しており、大手銀行数社からも打診が来ており、「五百万レはほぼ確実と見ていい」と自信を見せている。

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