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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2008年5月3日付け

 きょう5月3日は「憲法記念日」。明日の4日が「緑の日」。続いて5日は「子どもの日」となり、6日は振替休日なので文字通りの黄金週間である。恐らく―4月29日の「昭和の日」から―いや26日の土曜日からの連休だろうから11日間も休日が重なり、やれ海外旅行だ静かな温泉へと国民は忙しい▼今はゴールデンウィ―クだが、これは映画の元大映・専務だった松山英夫氏が1951年(昭和26年)に作った和製英語であり、我らの「黄金週間」は追い払らわれてしまった。それにしても、戦後の食糧危機をすこしばかり体験し、働くことを喜ぶという教育を受けた者としては、余りにも「国民の祝日」が多いのではないか?の疑問がないわけでもない▼例年は1年で15日の祝祭日なのだけれども、この日が日曜日だと次週に振替休日があるので今年は17日間も休む計算になる。まあ―、これも経済的に豊かになったし、政治的な安定も高まった証拠として見れば、それなりに納得もする。だが―、やはり「勤勉」や「もったいない」の心はしっかりと守りたいし、それが日本人の背骨なのを忘れまい▼「緑の日」は、「雑草という名の草はない」と語られた草木や貝類に詳しい昭和天皇を偲ぶというような意味合いも強いのだろうが、どうも「連休を一日でも多く」の巧妙なる打算もあるような―ないような。確かに、戦後の日本人は異常なほど働いた。残業は毎日だし、それでも物を作る仕事に熱中し、鉄鋼も造船も自動車や電器やカメラも世界の名品と誇れる。だから―少しばかり長い連休があってもいいのかな―とも思うけれども。 (遯)

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