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東西南北

ニッケイ新聞 2008年5月8日付け

 ブラジル人の入国拒否などで話題になったスペインでは、欧州全体の不況のせいで外国人の解雇が続いている。外国人失業者は年五万二千人にも及ぶというが、このたび、ブラジルなど、失業者の本国帰還に九百ユーロまでを支払う事を決定。入国拒否者には何の補償もなかったのでは…。
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 パラナ州ロンドリーナで、生後三十九日の娘に暴行を加えて殺害したとして四日から身柄を拘束されている男性がいる。娘の死亡診断書には、大腿骨二カ所の骨折に頭蓋骨損傷、肩の脱臼と記載されているが、事件を知り激怒した住民らは、留守宅を略奪した上、火を放ったという。
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 サンパウロ州ヴォトランチンでは、隣人とけんかした後、姿をくらました息子が死んだものと思い込んだ父親が、検死で他人の遺体を息子のものと認定。葬儀の手配もされ、家族らが野辺の送りよろしく墓地に集まって過ごすこと五時間。たまたま、五日午後に、死んだと思われていた青年のおばが隣の市に住む姪のところに電話をしたところ、死んだはずの青年がそこにおり、葬儀は中断という珍事件。青年と取り違えられた遺体は、六日現在、誰のものか判明していないという。
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 権力者と犯罪者の癒着はどこの国でも聞くが、サンパウロ州の保安局長官補佐という住民の安全管理のNo.2にある立場の人間が、都市第一コマンド(PCC)からの金銭授受に関わっていたとされ容疑を否定したが、このほど辞表提出。前大統領の機密漏洩問題で上院での証言に出頭した官房長官はどうなる?

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