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里帰りで恩返し=「響ファミリー」ショー=「移民の日」感謝込めて=幅広く日本の大衆芸能

ニッケイ新聞 2008年5月13日付け

 「涙と笑いの歌謡笑(かようしょう)!心で届かぬものはないと信じ、魅せます、歌います、踊ります、響きます!」――。日本で芸能活動している大衆演劇の「響ファミリー」が六月八日午前十一時から、サンパウロ市文協大講堂で、移民百周年を記念して、里帰りチャリティーショーをおこなう。援協、老ク連の共催、国際交流基金の協力。
 同劇団座長の響彬斗(26・ひびきあきと)さんは北海道生まれのブラジル日系三世。弟の響一真(22・ひびきかずま)さんはブラジル生まれ。兄弟は幼少期からコロニア芸能祭に出演するなど、〃コロニア育ち〃の役者として知られ、日本では「ブラジル兄弟」として名が通っている。コンサートポスターには「コロニアの皆様に感謝を込めて」とある。
 案内に来社したコーディネーターの藤瀬圭子さんは「女性よりきれい。踊りも歌も一流」と推奨する。「響ファミリー」の舞台は、しっとりとした女形の舞いや立ち役、股旅物、喜劇やおかめ、ひょっとこ、カラオケなど幅広く、飽きさせない。公演では一座の響悠嘉(ひびきゆか)さんも出演する。
 また友情出演として、花柳流なでしこ会、戸塚マリバレエ教室の生徒らも舞台で踊る。響ファミリーのマネージャーは佐藤マリオさん、舞台監督はコロニアで数々の演出を手掛ける塩野彰さんが担当する。公演最後には入場券につけた番号で抽選会を開く。公演後にはサロンで写真やサイン会を予定する。
 案内に来社した藤瀬さん、老ク連副会長の内海博さん、同事務局長の上原玲子さん、援協広報担当の坂和三郎副会長、川守田一省さんは「響ファミリーの本格的な里帰り公演は今回が初めて。ぜひ大勢の人たちに観に来て頂きたい」と呼びかけた。
 公演当日、サロンで弁当、飲み物、菓子を販売。入場料は十五レアル。チケットの申し込みは響ファミリーサンパウロ事務所(11・3207・6626/3208・6404)。援協診療所(11・3385・6600)・援協会員課(同3385・6607)・老ク連(同3209・5935)、明石屋宝石商会(同3208・1833)。

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