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東西南北

ニッケイ新聞 2008年6月3日付け

 リオ州元知事と前知事絡みの事件が新聞をにぎわしているが、リオ州議員の半数は犯罪関与とのショックな数字もある。サンパウロ州でも議員の親族雇用が問題になっているが、政治の世界では清濁併せ呑むというより濁りっ放しの感も。閣僚らのカード疑惑も、告発や起訴といった形の解決もないまま、議会調査委員会(CPI)が閉じられようとしている。
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 昔のサッコレイロは、バスでパラグアイまで行き、品物を仕入れてきたもの。今のサッコレイロは、飛行機で旅行し、サンパウロ市の35・デ・マルソで仕入れた品を地元で売りさばく。国内だけではなく、アンゴラなどからのサッコレイロも多いというが、ペルナンブコから仕入れにきた婦人いわく、売れることは保証付きで、利益は百%にもなるという。
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 一日未明、車の中に九カ月の息子を残したまま恋人を迎えに行ったサンパウロ市の二十五歳の女性が五分後に戻ってきたら、車は影も形もなし。車は約三十分後に発見され、男児も無事保護されたが、保護義務放棄とみなされ、訴えられた母親。今後、司法当局により、男児を誰に委ねるかの判断が下される。
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 一日に行われたサンパウロ市のマラソン大会。気温十四度というあいにくの天気だったが、二年連続でケニア勢にさらわれたタイトルをブラジル選手が奪還。男子はガウッショのフェルナンデス選手が、女子はミナス州のバウダイア選手が二〇〇二年に続き二度目の優勝。防寒具を着けて走ったバウダイア選手と、寒さは平気というフェルナンデス選手が好対照。

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