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東西南北

 アマゾンの森林火災拡大と、ボルソナロ大統領が非政府団体のせいにした問題は世界中に波紋を投げかけているが、ブラジルでは、国外からの批判の的となっているボルソナロ大統領を擁護する声も依然としてある。大統領の社会自由党(PSL)のカルラ・ザンベッリ下議は、「マクロン大統領はフランスでの拒絶率が67%もあるくせに」といい、大統領三男のエドゥアルド下議も、駐米大使の候補の立場であるにもかかわらず、「マクロンは愚か者」と発言。さらにヴィラス・ボアス元陸軍司令官も「マクロン氏の言動は軍事的威嚇を感じる」と発言。こうした言動が国外で報じられたら、世界の人々はどう思うのだろうか。
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 昨年11月に、サンパウロ市西部イタイム・ビビの日本料理店で、客や仲間を脅し、軍警とも乱闘になった寿司職人レオナルド・サンターナ・ドス・サントス氏が銃殺された件に関し、軍警の監査機関が出した最終報告で「必要のない対処だった」との見解が示された。この事件は、以前から精神的疾患を患っていた寿司職人が勤務中に暴れ出し、かけつけた軍警に対しても包丁を投げつけるなどの行為を行った末、10数人いた軍警が銃を発射して殺害したものだった。
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 リベルタドーレス杯の裏で展開されているもう一つのサッカーの南米選手権「スダメリカーナ杯」の準々決勝第1試合が行われ、コリンチャンスが地元イタケロンの利を生かせず、0―0でフルミネンセと引き分けた。第2試合は29日にリオのマラカナン・スタジアムで。優勝すれば来年のリ杯出場権も手に入るため、負けられない。

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