ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

ニッケイ新聞 2008年6月7日付け

 労働省が、北リオ・グランデ州奥地の三市で児童、青年労働の一斉摘発を行った。報道によると、保護されたのは牛の屠殺場で働いていた約二五人。親と一緒に働いている子どもや青年が大半で、内臓の除去や洗浄、屠殺に加わる青年たちもいた。屠殺場では、内臓も素手で扱い、血の流れる所を裸足で歩くなど、安全のための設備や配慮もなく、衛生基準も満たしておらず、操業停止となる見込み。
     ◎
 五日のリオ州ニテロイでは、スーパーの駐車場で夫婦がけんか。逆上した夫(七五)は、ブレーキとアクセルと間違えたのか、急発進し、七七歳の妻をはねた後、店の中まで突入。買い物客ら八人が巻き添えとなった。夫は十年来糖尿病で悩んでおり、高血糖状態になったために起きた運転ミスで、故意に起こした事故ではないという。妻は入院となったが、残り八人は、三人が軽傷を負ったのみとのこと。
     ◎
 何も環境の日に起きなくても、と思うような事故が五日朝、サンパウロ市マルジナル・チエテで起きた。六時半頃起きた事故は大型を含む六台のトラックによる玉突き事故で、一台が運んでいた化学薬品(トルエン)が流出。専門の処理班も呼び出されたが、トルエンの量が三万四千リットルと大量であったこともあり、大半はチエテ川に流れ込んだ。事故により、高速車線は六時間に渡って閉鎖された。また、同日、サンパウロ市の23・デ・マイオを走っていたトラックが、橋にぶつかり横転。横を通りかかって巻き込まれたバイクの運転手が右足を損傷。車体撤去などに五時間を要した。トラックは乗り入れ規制区域を走行していたことで罰金の対象となったが、三十日からはサンパウロ市の新トラック乗り入れ規制開始。

image_print