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移民の日にサントス寄港=海上自衛隊練習艦隊

ニッケイ新聞 2008年6月20日付け

 移民の日にサントスに入港――。「平成二十年度遠洋練習航海」で世界一周の訓練を行っている海上自衛隊練習艦隊「かしま」「あさぎり」と護衛艦「うみぎり」の三隻(乗員約七百人)が、十八日午前にサントスの三十番埠頭に接岸した。
 地元サントス日本人会の会員など関係者約百五十人が、日伯両国旗を振りながら練習艦隊の寄港を迎えた。
 午前九時半から同所で入港歓迎行事が行われた。陸軍による日伯両国歌の生演奏に続き、井上力司令官(海将補)、サントス港湾理事のバウノーノ・モレイラ・ヴィヤンティ氏、井上司令官、西林万寿夫総領事もあいさつを行った。
 サントス市のジョアン・パウロ・タバレス・パパ市長は、練習艦隊の寄港を喜びながら「今回の寄港が日伯友好親善、世界中の親善交流になってほしい」と期待を込めて話した。
 タバレス市長から井上司令官に記念品が、井上司令官から同市長に練習艦隊の記念プレートと兜がそれぞれ手渡された。また、隊員の代表者には花束が手渡された。
 元海上自衛隊で訓練した経験を持つ大浦洋人さん(59、宮崎)は「練習艦隊が寄港したことは嬉しくて仕方ない」と率直な感想を語った。
 同日午後三時からは、「かしま」で井上司令官の記者会見が行われた。「六月十八日の移民の日に入港できたことを嬉しく思う」と感想を語り、今回の遠洋練習航海の日程、ブラジルでの滞在期間などを説明、「ブラジルへ日本人が移住して、今年で百年。日伯は新しい百年にむかっている。これからの友好親善に努めていきたい」と語った。
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 なお、練習艦隊の一般公開は二十一日午前十時から午前十一時半まで、午後一時から午後四時までの一日のみ。

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