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百周年=山形でサッカー交流祭=伯から日本カントリー参加

ニッケイ新聞 2008年7月24日付け

 二十八日から山形県鶴岡市で開かれる第四回サッカーフェスティバルに、ブラジルからニッポンカントリークラブ(栢野定雄理事長)サッカー部が参加する。二十日の出発に先立ち、十八日夜、サンパウロ市内のレストランで壮行夕食会が開かれた。
 今回の訪日は、今年一月二十五、六日にニッポンカントリークラブで実施された百周年記念日伯親善サッカー大会で同クラブが優勝したことを受け、招待されたもの。
 同大会には山形県の羽黒高校のほか、ブラジル側のユース五チーム(十七歳以下)が出場。百周年最初のスポーツイベントとして試合とともに交流を深めた。
 フェスティバルは鶴岡市主催で二十八―三十日の三日間開催され、山形、宮城、北海道、新潟の高校、ユース(十七歳以下)約三十チームと総当たり戦が行なわれる。
 訪日する選手は十五歳から十八歳までの十七人。長年羽黒高校との交流事業に携わる国井精さん(聖西日本語教育連合会名誉会長)が団長、同クラブの草野のぶゆきさんが副団長を務める。ジョアン・カルロス・サンチェス監督は「練習量の差もあって日本のチームは強いと思うが、選手にとっては日本の生活や文化など多くのことを学べる機会」と話す。
 壮行会には栢野理事長、佐々木ヴァルテル副理事長ほか父兄など約八十人が出席。席上国井団長は、同県内での滞在費用について羽黒高校、山形学院高校の支援を受けることに触れ、「多くの方の支援があって今回の訪日がある」と話すとともに、「これを機会に若者たちが新しい交流の扉を開いてくれることを念願します」と述べた。
 選手を代表してキャプテンの草野ジュン・ルーカスさん(二世)は「いい結果を残したい」と抱負。栢野理事長も「クラブ、ブラジルの代表として、勝っても負けても目上の人への敬意を忘れず頑張ってほしい」と激励の言葉を送った。
 一行は滞在中、ホームステイも体験、県庁や山形新聞、地元テレビ局などを訪問し、八月上旬に帰国する予定。

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